トヨタ ソアラ 出足が鈍い オートマフルード圧送交換
今回のお車はトヨタ ソアラ 平成1年式 MZ21
走行距離は 75.438kmになります。
富田林よりお越しいただきました。
ご新規のお客様になります。
ありがとうございます!
ATの調子が悪いのでお客様ご自身で最寄りの
トヨタディーラーで相談したみたいですが
軽く断られたのでATフルードを交換して貰えないかと相談頂きました。
お客様と色々とお話を伺うと
最悪オートマ本体のオーバーホールをする方向で考えておられました。
その前にATフルードの交換で何とか治らないかという期待を持って
ご依頼頂いたことを知りました。
30年以上オートマフルードは無交換ですので
リスクがとても大きなですが
新車から大事に乗っているお車なので
何とかしたいと思い引き受けました。
ダメもとで一度預からせて頂く事にしました。
お預かりする前にお客様に、
「伺った症状は、ATフルードの交換では直らないかもしれない」
とお伝えしています。
まずは試運転をします。
発進時にアクセルを踏み込みますが勢いが全くありません。
スピードがだんだん乗ってくると快調に走ります!
乗った感じでは3足固定で走ってる感じでした。
異常コードを確認したいのですがうまい事いきません。
色々やり方を変えて試したり
インターサポートさんに資料を貰って他のやり方が無いか確認しましたが
表示する事ができませんでした。
とりあえず作業にかかっていきます。
それでは作業のご紹介に入ります。
エアサスなのでリフトアップせず作業を進めていきます。
ATオイルパンを取り外します。
真っ黒でドロドロに汚れています。
コンタミチェッカーでフルードの状態を確認します。
作業が可能な範囲と判断をして
進めていきます。
外すとストレーナーが見えます。
こちらの部品はまだ在庫がありました!
オイルパンの方にも大量の鉄粉や
固形化した汚れがこびりついていました!
磁石には大量の鉄粉が付着しています。
ストレーナー、新品との比較です。
元はシルバー色になります。
パーツクリーナーでバルブボディを
綺麗に掃除します。
矢印の部品が変速用のソレノイドになります。
トヨタ部品さんに確認すると
両方とも残り5個でした。
左端にあるソレノイドはもう廃番でした!
お客様に相談すると交換して欲しいという事でしたので
作業を進めていきます。
新旧比較になります。
単体点検は異常ありませんでした。
詰まりなど機械的な不具合がある可能性があるかもしれなのと
後々の診断で選択肢を少なくできたらいいなと思い
お客様に相談致しました。
<交換となるとまたオイルパンを外す事になります。>
新品に交換をして、
綺麗に掃除をして液状ガスケットを再塗布し組み付け。
排出口のガスケットを新品に交換します。
フルードは適合確認が取れている
WAKO’Sのセーフティスペックを使用します。
抜けた分を先に充填してからエンジン始動します。
4.0Lの新品ATフルードが入っていますが
まだまだ真っ黒です。
作業の流れは
一定量の圧送交換をし、
終われば10分間のクリーニングを行います。
そしてまた圧送交換をします。
これを繰り返しながら、出来るだけ新油に近い状態に持って行きます。
<1回目>
まずは5.0Lの圧送交換をして
クリーニングを約10分実行して
ATフルード内にある異物を除去していきます。
右のフルードがクリーニングモード後の状態になります。
まだ汚れていますので
圧送交換を続けて行きます。
<2回目>
5.0LのATフルードの圧送交換を行い
クリーニングモード後の状態になります。
まだ少し濁っていますのでもう一回行います。
<3回目>【全体の写真をとりわすれました】
5.0LのATフルードの圧送交換を行い
クリーニングモード後の状態になります。
新油と同じになりました!
圧送交換を繰り返すことで
ようやくここまで綺麗になりました!
オートマ内部の異物?をしっかりキャッチしてくれてます!
交換前と交換後で、ここまで差が出ました!
ドキドキの中試運転をしますが
前と同じ様な症状です…
お客様にご連絡をしてもう少しお時間を頂きました。
インターサポートさんに助けてもらい
配線図を手に入れて診断していきます。
一番怪しいのはコンピューターの可能性ですが
簡単に交換していい物なのか
もっと点検する所はないかいろいろ
考えましたが
とりあえず部品があるか確認しますが
あるはずもなくお客様に相談の結果
一度お車をお返しする事になりました。
可能性のあるコンピューターです。
品番はお客様に伝えています。
後日お客様から連絡があり
コンピューターがあったので
取り寄せしました。
事前に今年から始まる整備技術向上の会の
先生から変換コネクターを借りてきて準備は万端です!
ご来店いただいた時に
「3足固定で走行やけど前と全然走りが違う」というご意見を頂きました。
少し安心しましたが
コンピューターを交換して治るかの方がドキドキです!
車に繋ぎますが対応しなかったです。
今回はお客様がお待ち頂いてるので
時間がありません。
とりあえず付け替えます。
見た目はとても怪しいです!
交換後不具合が無くなり快調に走ります。
久しぶりにワクワクしました!!
【今回の作業メニュー】
・ATF圧送交換
・オイルパン脱着清掃
・ソレノイドバルブNO.1 NO.2交換
・ATFストレーナー
・ATコンピューター交換
ご依頼ありがとうございました!!
本日も太子町の山本自動車工業のブログにお越しいただきありがとうございます!
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《当店オススメの添加剤 SOD-1》
当店ではフルード交換時はSOD-1添加を軸にフルードの種類選択をオススメしています!
<フルード総量の7%添加 1L ¥1.500>
<エンジンオイル添加時は総量の10%>
★目で見る事のできないAT/CVT内部のオイルラインやコントロールバルブ内部の洗浄が可能です!
★SOD-1は粘度に依存しない油膜厚さを作る唯一の添加剤です。
★エンジンオイルに添加すると油膜厚さで圧縮を保ちますので燃焼改善にもな
★ディーゼルエンジンに使用するとDPFの詰まり抑制にも効果がありますしエンジンオイルの熱蒸発
1、クリーニング作用
CVT/ATフルードでは落とす事の出来ない頑固な汚れを
細かく分解除去します。
2、ぴたっと密着コーティング効果
フルード・オイルの粘度、固さに依存しない油膜を作ります。
添加のみで確実に油膜を厚くします。
3、ゴム・シール材をやわらかくする
ゴム・シールは熱を受けて年数が経つにつれて痩せていきます。
SOD-1は蒸発し痩せたシール内部へ油分を戻す作用から
膨潤させます。
無駄に膨潤させませんので安心です!
この3つの作用により車の各パーツ内部の機能回復が出来て
調子の良い状態へと回復させます。
CVTフルード・ATフルード・エンジンオイル交換時には
是非オススメです❕
幼い頃から家の隣にある整備工場で育ち自動車が身近にありました。
トヨタ系の専門学校を卒業後、トヨタディーラーで、車検、故障診断、検査員を10年間経験し、30歳を機に実家の整備工場を継ぎました。
日々まだまだ経験、知識を高めたいと思い、技術大会に出場したり、1級整備士の資格を取り、ご来店下さるお客様に安心してお車を任して頂けるように心掛けています。
自動車整備工場に初めてご来店してもらうのは、とても入りずらいと思います。
店の雰囲気や、どういった仕事をしているのか、どういった考えを持っているのかをブログを通してお伝えしたいと思います。
お車のことは、安心してお任せください!
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