ワゴンR 走行時車体がしゃくりスピードが出ない&異常コード入力

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今回のお車は スズキ ワゴンR MH23S 

走行距離は 84.043kmになります。

同業様からのご依頼になります。

CVT異常警告灯が点灯するとのことで

点検のご依頼をいただきました。

診断機で診断すると

異常コードP0841 セカンダリ圧センサ系統特性異常が

入力していました。

修理書に沿って点検をしていくと

CVTの中のコントロールバルブボディ内部の異常でした。

部品の交換の承諾を頂いたので 作業に取り掛かります!

オイルパンのドレンから古いCVTフルードを排出します。
ドロドロで真っ黒です!

オイルパンが取れてストレーナーが見えます。

外したオイルパンです。

内部にマグネットが2つあります。

マグネットに付着してるのは鉄粉です。

金属摩耗から出る鉄粉がトラブルを引き起こします!
フルード交換時にはセットで清掃をお勧めします。

コンタミチェックを必ず行います。

問題ありません。

今回のトラブル原因のバルブボディーになります。

矢印の部品がセカンダリ圧力センサになります。

今回の不具合原因はこの部品の故障の可能性が高いです。

この年式のワゴンRはセンサー単体で交換する事が出来ない為

不具合がある場合はCVT本体で交換する事になります。

もう少し新しい年式であれば、

バルブボディーの供給はあります。

色々部品屋さんやスズキディーラーさんに確認しても

いい返事がありませんでしたが、

困ったときはいつも相談させて頂いている

フリークさんに

また助けてもらいいい情報が頂けました!

ありがとうございます!!

今回は上の写真のバルブボディーを

手に入れることが出来ました!

部品は高いですが半額に抑えれました。

【CVT本体の部品は20万以上します。】

規定トルクでバルブボディーを取り付けます。

新品と比較すると、ストレーナーにも鉄粉が確認できます!

再使用不可部品ですので、新品に交換します。

新品のストレーナーを取り付け、

新品のガスケットに交換して

綺麗に清掃をしたマグネットとオイルパンを取り付けます。

ドレンパッキンも新品に交換です。

今回使用するCVTフルードは

モービルのCVTF 3320になります。

オイルクーラーホースに割り込まして

圧送交換の準備をします。

抜けた量のCVTフルードを充填してから

エンジンを始動します。

まだまだ汚れています!

<1回目>

まずは5.0Lの圧送交換をして

クリーニングを約10分実行して

CVTフルード内にある異物を除去していきます。

右のフルードがクリーニングモード後の状態になります。

まだ汚れていますので

圧送交換を続けて行きます。

<2回目>

5.0LのCVTフルードの圧送交換を行い

クリーニングモード後の状態になります。

新油と同じになりました!

右側がトルコン太郎の接続を解除する時出たフルードで

左側が作業前のフルードになります。

ここまで綺麗になりました!

交換後は診断機でCVT学習値設定が必要になります!

診断機で確認後

試運転をして異常や漏れが無い事を確認して

交換作業は完了です。

ATと比べてCVTは構造上

内部部品に負荷が掛かりやすく

摩耗しやすいです。

その分フルードの老化も早く進んでしまいます!

トラブルや不調が出る前に早めの交換をオススメします!

【今回の作業メニュー】

・CVTフルード圧送交換

・オイルパン脱着清掃

・オイルパンガスケット交換

・ストレーナー交換

・バルブボディー交換

・ドレーンガスケット交換

 になります。

ご依頼ありがとうございました!!

本日も太子町の山本自動車工業のブログにお越しいただきありがとうございます!

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《当店オススメの添加剤 SOD-1》

当店ではフルード交換時はSOD-1添加を軸にフルードの種類選択をオススメしています!

<フルード総量の7%添加 1L ¥1.500>

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★目で見る事のできないAT/CVT内部のオイルラインやコントロールバルブ内部の洗浄が可能です!

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 ★エンジンオイルに添加すると油膜厚さで圧縮を保ちますので燃焼改善にもなります。

★ディーゼルエンジンに使用するとDPFの詰まり抑制にも効果がありますしエンジンオイルの熱蒸発量も低減可能です!

 

1、クリーニング作用

  CVT/ATフルードでは落とす事の出来ない

頑固な汚れを細かく分解除去します。

 

2、ぴたっと密着コーティング効果

  フルード・オイルの粘度

    固さに依存しない油膜を作ります。

添加のみで確実に油膜を厚くします。

 

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  膨潤させます。

無駄に膨潤させませんので安心です!

この3つの作用により車の各パーツ内部の機能回復が出来て

調子の良い状態へと回復させます。

 

CVTフルード・ATフルード・エンジンオイル交換時には

是非オススメです❕

taishishaken

幼い頃から家の隣にある整備工場で育ち自動車が身近にありました。
トヨタ系の専門学校を卒業後、トヨタディーラーで、車検、故障診断、検査員を10年間経験し、30歳を機に実家の整備工場を継ぎました。
日々まだまだ経験、知識を高めたいと思い、技術大会に出場したり、1級整備士の資格を取り、ご来店下さるお客様に安心してお車を任して頂けるように心掛けています。
自動車整備工場に初めてご来店してもらうのは、とても入りずらいと思います。
店の雰囲気や、どういった仕事をしているのか、どういった考えを持っているのかをブログを通してお伝えしたいと思います。

お車のことは、安心してお任せください!

関連記事一覧

  1. 亀岡 範佳

    はじめまして。記事を読ませていただきました。
    当方、岩手県となります。
    先月日産ルークスML21S ハイウェイスターターボを中古で購入しました。走行距離138,000km。

    先月下旬にディーラーでCVTフルード交換後、4000回転前後で息継ぎをするような症状が現れました。
    ミッション警告灯と共にP0841のエラーコードが出ました。
    一度エラーコードはリセットされましたが、今度はレッドゾーン内で息継ぎする症状がでました。

    ディーラーは、オイル交換が原因ではないと言って保証する気はないです。

    ネットで原因を調べていたら、このページたどり着き、ひょっとしたらバルブボディの不具合では?と考えております。

    本文中で紹介されている「フリーク」さんとは、部品業者でしょうか?
    もし可能であれば連絡先やHPのURLなど教えていただけますと助かります。

    • taishishakentaishishaken

      お問い合わせありがとうございます。
      CVTフルード交換で不具合が出た可能性は少ないと思います。
      スズキのOEM?になると思いますので、詳しいバルブボディの品番は出ていないと思います。
      よろしくお願い致します。